アラバン

チャーリング・クロス街84番地のアラバンのレビュー・感想・評価

3.7
ジャケとタイトルに惹かれたのだが、イメージ通りに温かく穏やかな作品だった。

ニューヨーク在住の女性脚本家とロンドンの古書店員との20年に渡る文通。
2人の手紙でのやり取りは、知性と誠実さとユーモアに溢れていて、好意的でありながらも節度を持った慎ましい関係性を保ち続けたのは非常に爽やかで、これぞレディとジェントルマンの品位といった感じ。

切なくも心地よい余韻が残るラストも完璧。


書店員(アンソニーホプキンスさん)がお客さんにハムサンドを提供して、これは本物のハムですと言った時の、誇らしい感じがとても良かった。

*食糧難のイギリスを慮って彼女が書店員みんなの為に手配してくれたもの
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