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リターン・トゥ・パラダイスのsmithmouseのレビュー・感想・評価

3.1
「いい事をしてもハッピーエンドとは限らない。」
極上の楽園を味わった代償に降って湧いた「囚人のジレンマ」。

マレーシアで知り合ったシェリフ、ルイス、トニーの3人は女にドラッグにマレーシアを満喫。
親友の帰国後、残ったルイスにはあるキッカケからドラッグ密売人の嫌疑がかかり、刑務所に収監され、死刑の宣告を受ける。
2年後、ニューヨークで弁護士からこの事実を知らされたシェリフとトニーに提示された道は3つ。
2人とも戻り減刑をうけ3年づつ服役するか、片方だけ戻り6年か、それとも見捨てるか。

相手は裏切るのか否か?何とか良心が傷つかず今の生活を守る方法は無いか?
罪悪感に苛まれる姿、悪足掻きする姿をみてると嫌〜な汗が出てくる。

純粋なルイスの不衛生で暗い独房内の嗚咽がホアキンの演技で一層哀れに感じられる。

正義の無責任さと無力さグロテスクさ、楽園に居ながら地獄に堕ちた滑稽な位の救いの無さを味わえる映画。
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