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プレイタイムのumihayatoのレビュー・感想・評価

プレイタイム(1967年製作の映画)
5.0
近代化された都市

同じ形のオフィスビルが立ち並び
人々は同じ服装をし
各国の景色が似通って
その街の風情を見れるところといえば
オフィスビルのガラスに反射した歴史的建造物や
角でお婆ちゃんが1人ひっそりと営む花屋だけになってしまった近代都市

ではその中で人々までも
「つまらなく」なってしまっただろうか?

今作は序盤から
パントマイム的表現やシュールな音効果で
如何に人々の外見や行動が画一化されようとも、根本的に人間はそれぞれユニークで少し間抜けなユーモラスな存在であると訴えかけ、終盤にはそれが暖かさに変わる。
皮肉満載ながらもとてとポジティブに近代化を捉えている良作でした。

その表現が天才的に成功していてのっけから言いたいことが丸分かりなので、若干の間延び感と退屈が生まれてしまってるのだけれど。。。笑

ビル道路街、これがセットなのだから恐れ入る
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