「タチ・ヴィル」と呼ばれる巨大なセットがパリ郊外に作られ、最終的に撮影期間は丸2年、制作費も現在の額にして1540万ユーロ(1093億円）かかったらしいです。
ヤバすぎる。
結果、タチは破産に追い込まれてしまうが、
本人は「私の遺作」と語っている。
監督・管理するってすっごく大変。
オープンしたレストランで次々と問題発生。
デザイン重視したせいで人間の動きが考えられていないのってあるある。
いざ稼働してみたら全然想定通りにいかないモンだよね。
でも作品内の何よりも、この映画自体の方がとんでもない規模の想定外なのが笑える。
それでも公開まで至って「遺作」と呼べるジャック・タチの凄さよ。
ドッタンバッタン四苦八苦しながらも
時間は流れてゆく。
世間的には大失敗と言われ、
ぐっちゃぐちゃになった現場にも朝は来る。
その朝特有の清々しい空気が美味しい。
こうはなりたくないけど、
あの朝の空気は嫌いじゃない。
でもやっぱりこうはなりたくない笑
