すごい映画でした。
すごかったので「いやこの先どうするんだよ」とか逆に全然思わない、絶対なんとかなる、そうやって人間は生きてきたしという気持ちになります。
自然が無慈悲に美しすぎて
人の倫理観とか死とか結構些細なことに思えてきます。
ていうか監督の山への畏怖がハンパない
だから坊やはすごく可愛く思える、
生命としてこの上なく純粋な生き物だから
そうなったのは彼の生来生まれ持ったものと家族の甘やかしのせいなのですが
(で、家族もこんな甘やかしはいつまでも続けてられないと気付きつつ目を背けてるところが怖い)
それでも映画の中の坊やは眩しくて愛おしいですよ、誰が彼を責められるんですか?
しかし終盤は真面目に家の仕事をこなしていてなんか偉かったな。本能的に「俺がしっかりしなきゃ」と思ったのかもしれないですね。
とにかくすごく画が良いし、劇伴もいいし
美しい映画でした。