困ったちゃん

山の焚火の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

山の焚火(1985年製作の映画)
3.8
ひと目見たその日からずっと観たかった大好き臭プンプンのジャケットが良い。

自然と一体化した家族4人だけの山奥生活は、二人姉弟の弟が時折起こす問題行動に対する憂慮とともに”鬱々”“閉塞感”一色の世界に。そんな中でも手紙や物が届いたり、カタログを眺めたりのささやかな時間に閉塞感が緩む。

聾唖の弟と姉が至ってしまった禁断の行為は、愛云々よりも隔絶された世界での野生動物の生命活動に等しい。神に祈りを捧げる他に手だては無かったのか。映画が終わったその先に幸せはあったのか甚だ疑問。
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