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ピノキオのmiiのレビュー・感想・評価

ピノキオ(1940年製作の映画)
3.8
戦前の1940年に作られた作品。
「白雪姫」に次いで ディズニー長編アニメーション2作目。

当時の日本では このような完成度の高いアニメはなかったわけで。
空気の泡や浮力のふわふわした様子
魚を釣り上げる時の水しぶきや
巨大なクジラの勢いのある水柱など
特に 水の描き方に目を奪われる。
手書きであった当時では 描く苦悩や苦労もあった事でしょう。

「星に願いを」から始まる物語。

勇敢で正直で思いやりがあれば
本物の子供になれる。
嘘をついてはいけない事や
子供にも伝わりやすい「良心」について学びになる物語。

誘拐されて ピノキオの大冒険が始まるけれど
知らない人に付いていってはいけない事なども
本作で 小さな子供が学ぶべき多くの道徳心を網羅している。

純粋無垢で何でも従っちゃうピノキオが
ビールを飲んだり葉巻を吸ってるのは
いささかやり過ぎ(笑)

そして ゼペットじいさんにいたっては
クジラのお腹の中で 釣りをしている事に
危機感ゼロで 笑みがこぼれてしまうw

プレジャーアイランドでのいたずらし放題や
嘘をつくと鼻が伸びてしまい
悪い事をした子供たちはロバになってしまうというのも
子供にとっては恐ろしさを抱かせる 分かりやすい教訓。
大好きなパパとママにも会えなくなるとなれば
子供には効きそうですよね。

子供向けではあるけれど
「星に願いを」の歌詞は 大人だって夢見る素晴らしさを抱かせる希望の歌。

「いつも夢を追う人なら
どんな祈りも必ず届く
輝く星に願いをかければ
いつの日かきっと 心の夢が叶う」

メロディも心地良くて
ディズニー音楽の中でも 大好きな一曲です。
mii

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