てづか

さんかくのてづかのレビュー・感想・評価

さんかく(2010年製作の映画)
-
リアリティがあるようで無いのに、無いようである、不思議な映画だった。なんか引き込まれた。全員ストーカーなの笑う。

とにかく、高岡さんのヤバさが天元突破。妹ちゃんに耳打ちされたときの照れ方が最高すぎて爆笑した。まあそうなるよね。
細かいところの挙動が的確すぎて高岡蒼甫すげ〜と思った。身体全体から滲み出るダメ男感サイコー。

小野恵令奈さんの若くて美しい肢体を年中見せられてたらそりゃ〜そっちいきたくなるよ〜〜〜。
あの小悪魔スマイルはたまらん!
釣った魚にエサやらんスタイルも、ああいう子あるあるすぎて笑った。他人のものだから欲しくなっただけとかね。

田畑智子さんの役良かったなあ。セリフの端々から「あーこの人子供の頃から妹に全部奪われてきたんだろうな」っていうのが伝わってくる。ヒステリーの入り方とか本当にリアル。すごい。まあそういう育ちとか色々込みで考えてみたら気持ちは分かるんだけど。ヒステリックな人は個人的にトラウマなんでやめて欲しいとは思った。

なんか観てて、恋愛って難しいなあと思ってたんだけど…。
たぶん、恋愛を難しく考えてるうちはちゃんとした恋愛できないんだろうなあとも思えてきた(笑)

拗らせに拗らせた結果がコレなんだろなって。
好きすぎると人間でいられなくなる感じは、よく分かるよ。
そんなの、ほんとの好きでもなんでもないんだけどね。

ラストの彼、道路じゃなくてクッションのある田んぼに背負い落とすあたりが優しいなと思いました。

あと、マルチに引き込もうとする人なんて絶対に友達じゃないと思います。

バカでも好き、は素晴らしいね。
まあそうでもなけりゃあんな車乗ってる男を好きにならんわなという説得力もあって笑ってしまった。

序盤がキツいのと終盤がダルいのがちょっと難点だったけど、面白くみれた。登場人物の誰にも共感はしなかったけど、なんとなくそうなるのは納得できるというかなんというか。

ラストの田畑智子はもうこれでホントに全部理解して吹っ切れたのかな?いい笑顔ー!美人!
エンドロール後、高岡蒼甫をフッていちばんいい人生を歩んでいけそう。
てづか

てづか