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デビッド・クローネンバーグのシーバースのHKのレビュー・感想・評価

2.0
クローネンバーグの初期(長編3作目)作品。
『スキャナーズ』は公開時に何かの併映で観ましたが、それより前の作品を観るのは初めて。
カルト的人気作らしいものの、後のクローネンバーグの凄味のようなものはとくに感じられず、私には超チープなB級ホラーでした。

副題の"人喰い生物の島"から『SF巨大生物の島』みたいなのを連想しましたが似ても似つかず。
まず、セリフでは島と言ってますが、島っぽさは希薄で普通のリゾートホテルが舞台。
そのホテル内で謎のヒルのような寄生虫が繁殖します。
寄生されると色情狂ゾンビのようになって人を襲います…

前から思ってましたが、クローネンバーグ監督は独特な顔の男優ばかり好んで使いますね。
主役から脇に至るまで濃いというか不気味というかグロテスク(←かなり失礼)というか。
同監督作を観てると、あ、このオッサン顔で選ばれたな、とかよく思います。
子役ですら可愛らしい子役は観たことない気が。

カナダでは公開時にかなりヒットしたけど物議も醸したとか。
原題の“Shivers”とは、震え・悪寒 のこと。
ウイスキーのシーバスリーガルとは何の関係も無いようです。
以上。
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