たつなみ

トロメオ&ジュリエットのたつなみのレビュー・感想・評価

トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
3.5
”ジェームズ・ガンのデビュー作”という事で以前から観たかった作品。
でもロイド・カウフマンとの共同監督なので、期待していた”ジェームズ・ガンらしさ”を感じるよりも”トロマ映画臭さ”の方が強かった。

とにかく登場人物達の無秩序っぷりが凄まじく、ひたすらバカでエロ、グロ、バイオレンスの連続。
正にやりたい放題。
よくこんなクソ映画(褒め言葉)を作れたもんだと感心してしまう。
ラストシーンは笑っていいのかどうか戸惑ってしまう程のタチの悪さ(笑)

ジェームズ・ガンと弟のショーン・ガンは俳優として劇中に登場しており、もんの凄くマヌケな役を演じている。
ショーン・ガンの役(サミー)は観ているこっちが悲しくなってくる位しょーもない。
こんな役を引き受けるなんてある意味スゴいわ。
派手なカークラッシュ&大爆発シーンはあるが、必然性は全く無し。
ハッキリ言ってやりたいだけだろ(笑)

たとえ低予算でもたゆまぬK.U.F.U(byライムスター)で観客を喜ばせようとするトロマ映画の真髄を見た。
ジェームズ・ガンの悪ふざけ感とか、丁寧な作風はココで培われたのかと思うとなかなか感慨深い………ワケねーだろ!(笑)