kaito

ザ・バニシング-消失-のkaitoのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
4.4
ザ・バニシング −消失−

これぞサスペンス映画。
「誰が犯人なんだろ!!」なんて期待してる人はどうぞミステリー映画をご覧ください。この映画は、だんだん居心地の悪さを感じ、緊張感を高めていくサイコサスペンス映画です。かなり好みの作品でした。
いや、しかしまさか1989年公開の映画だとは知らずに観に行ってしまった。今年公開のわりに、古ぼけた映像だなーって思ってました。まあ逆にそれが味で良かったです。

ここから映画の内容を話します。(ネタバレあり)
映画冒頭、妻の夢の話を聞きます。
うろ覚えですが、「金の卵が2つあって、それは宇宙で割れ、その中にいた2人は再会する」みたいな感じだったかな。
うん、夢の通りのラストになったと思います。別に夢がなんだって話ではあるんだけど、個人的にかなり夢の内容が興味深く感じたのでラストシーンはかなり好きでした。うん、サスペンス映画ではセブンを抜いて好きなシーンかもしれません。

あ、あと失踪した妻を救おうと、執念に取り憑かれてしまったようなレックスの演技がかなり最高でした。ところどころオスカーアイザックに見えました。笑 んなことはどうでもよくて…

ちょっとだけ引っかかった点は、妻があっさり助手席に乗っちゃうところかな。警戒心なさすぎじゃないかい?相手に家族がいるから大丈夫なんて考えはちょっと安直じゃないかな、なんて思いました。

少し落ち目に感じてしまった場面はあったものの、全体的にはかなり好きな作品でした。
kaito

kaito