爆裂BOX

ブラック・デモンズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラック・デモンズ(1991年製作の映画)
3.1
ブラジルを訪れたケビン・ジェシカ・ディックの三人。口論になり別行動をとったディックはブードゥーの儀式に参加する。翌日、取材先に向っていた三人だったが車が故障して…というストーリー。
「人喰族」や「ナイトメア・シティ」のウンベルト・レンツィ監督によるゾンビ映画です。ダッシュしてマシンガンも打ちまくるゾンビが登場する元祖走るゾンビ映画「ナイトメア・シティ」のレンツィ監督だけにどんな変わったゾンビ映画かと思いきや凄く地味で正統派のブードゥーゾンビ映画になってます。
車が故障して立ち往生した三人は近くの農園を営む若い夫婦の元に泊まらせてもらいますが、そこには百年前に脱走しようとして処刑された6人の黒人奴隷の墓があり、悪霊に憑りつかれたディックは黒魔術で6人をゾンビとして復活させ、次々と人を襲っていくという物です。
登場するゾンビはブードゥーゾンビなので食人はしませんし伝染もしません。手斧や鉄の棒などの武器を使って人を殺すのでゾンビというよりは殺人鬼っぽいですね。ゾンビメイクは白目むいてたり頬などに腐乱したような傷があるくらいですね。百年前の死体にしては皆さん保存状態よすぎですね(笑)人が来るとササッと物陰に隠れる所は面白いですね。登場するのも6人だけなのでワラワラと大量のゾンビが襲ってくる展開期待すると外します。
ゴア描写は抉り出される眼やナイフで突き刺された喉の傷ぐらいでしょうか。
6人の生贄を求めて人を殺していくという設定は「ザ・フォッグ」を彷彿させます。
最後の戦いはモロトフカクテルはまあ、ガソリン使ってるからわかるけど、投げつけたランプまで爆発してちょっと笑っちゃいました。
全体的にすごく地味でおとなしいゾンビ映画ですね。「ナイトメア・シティ」の様なはっちゃけぶりを期待するとがっかりすると思います。