ロシアから遠く東へ離れたシベリア・エラニ村で暮らす裕福なソラーニン家と貧しいウスチュジャーニン家。この二家三世代の愛憎関係を1900年始めから描いた一大叙事詩。
主役のニキータミハルコフが演じているのは物語がはじまってから三世代目にあたるアレクセイで、この世代の物語が全体の半分を占めている。
190分全く飽きない。むしろ尺が足りない。
ロシア革命や第二次世界大戦、あらがえない時代のうねりは双方の関係を否応なく変えていき、天然資源豊かな土地は彼らの運命を狂わせる。
そして圧巻のラスト。
CGなんぞなかった時代にこのド迫力。
森にはベツレヘムの星のごとくいつも一点の光が瞬いていた。
それは神の導きなのか警告なのか。
長老(妖精?)はたぶん知ってる。