原題は第一類型危険。揃いも揃って黒縁メガネのさえないボンボンの学生三人組が親の車で下手な運転の末、轢き逃げ事件を起こす。目撃したのがペットのネズミに針を刺したり、迷い込んだ猫を窓から放り出して殺したりしているかなり性格に難ありの凶暴少女(でも兄は刑事)。
弱みを握られた三人組を従え(ただ団結力はまるでなし)、共に観光バスの客を追い剥ぎしたりしている無軌道な彼らが偶然手に入れたのはベトナム帰還兵のシンジケートの契約書と小切手。小切手をねらう街の不良たちや書類奪還をねらう帰還兵らとの傷つけあい、殺しあいが勃発する。
善人がろくに出てこず、感情移入しがたい何とも安い悪人ばかりが争う、殺伐とした一作。ツイ・ハーク監督。
でもよくよく考えると現代日本、こんな感じの犯罪増えてますね。