真世紀

飼育の教室 疑惑の化学実験室の真世紀のレビュー・感想・評価

3.4
メインヒロインの永井萌香演じる幸子は漫画家の姉と同居。中学生時代、ピアノ教師にレッスン中に襲われたことがトラウマになっており。異性に対して一緒の皿から料理を取るのもイヤと過敏な拒否反応(姉曰く「宝の持ち腐れねぇ」)。

担任のネクタイの色での占いを常としていて、ある日も、この色ならと決めていたのが的中して保健室へサボりに。隣のベッドでいたし始めたのが同じクラスの不良っぽい放送部員・成美と学校でもなうての無邪気なプレイボーイの安達。

ある日、ネクタイ占いの結果、骨董好き男子の骨董市デートの誘いを受けてしまった幸子がキスを迫られ、難渋しているところに安達が幸子に興味を示したことを契機に破綻したばかりの成美が遭遇。ちょうど人を蹴りたいところだったと、幸子を助け、これを契機に二人の友情が始まる。安達も校内の付き合いの有った女生徒全員と別れ話をして、幸子に交際を申し込む。

折しも同じクラスの女子がウサギのダンスを口ずさみつつ、屋上から転落死する事件が勃発。事故として処理されることとなったが、その背後にいた黒幕が新たな毒牙を伸ばさんとしていた。

Amazonプライムで視聴、映画監督デビュー翌年、2004年と初期の城定秀夫監督・脚本作品。スタンダード曲の効果的使用といった低予算作品での城定監督の色が既に見えている。

クレジット中、キャストで名前を見て、近年も活躍されていると自分にもわかる名前はサーモン鮭山さんぐらい(インパクト強い名前でもあるけどさ)な手駒で、健闘。ヒロイン女子高生二人が共に茶髪、ミニスカ制服、ルーズソックス姿というあたりも、時代を感じる。

あと、ヒロイン宅の本棚、漫画家の姉の蔵書という設定なんだろうけど、なんか並んでる漫画のタイトル、少女漫画家らしからぬ感あり、誰の蔵書だろと気になる件(爆)。
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