真世紀

ショック!生きていた怪獣ガーゴイルズの真世紀のレビュー・感想・評価

3.5
冒頭、悪魔の神への反旗、そしてその末裔のガーゴイルの600年毎との人類への挑戦の歴史が色々と見たことある(魔女が悪魔の尻にキスしてる絵とか)歴史的画像を差し挟んで語られる。

主人公の学者さんは悪魔方面を研究して著作を発表する考古学者。テレビ番組にも出演したりでそれを見た僻地の老人が見せたいものがあると学者を招待、学者は娘を伴い、南米の遺跡探索を前に老人を訪問するのであった。

ツーリスト目当ての私設博物館を運営する老人は翼を持つ生物の骨格標本を披露して自分の作品の出版や教授の次作表紙への写真採用を持ち掛けるが、(日本でいえば河童の標本レベルな)偽造やろと学者さんほぼほぼ一蹴。だが、何者かが標本の置かれた小屋を襲撃。老人もろとも焼け落ち、辛うじて標本の頭骨を持ち出した学者は逃亡。しかし、何者かはその車やらモーテルやらとさらなる襲撃を仕掛けてくるのであった。

そして、上はビキニ調と露出度高い娘ちゃんが悪魔面のガーゴイルリーダー格に御執心されて拐われる。リーダー、嫁さんガーゴイルに、いや、人類の文化に興味あるだけだからと言い訳して、嫁さんハグしてお尻ポンと叩いたりてな描写が楽しい。人語及び歴史の学習を娘ちゃんに頼んで教授書籍から朗読させるのが、恐らくは魔女裁判の際の、インキュバスに訪問された女性のちょいエロ証言という若い女性に官能小説朗読させるみたいなー、というノリで吹いた。

神、悪魔、人類の抗争というそんな壮大な設定を背景に、ストーリーは田舎町を舞台に展開という低予算パターン。

だけれど、警察に当初は疑われるけれど協力する地元のバイカー集団の中に若き日のスコット・グレンがいたり。そして、有翼と無翼やら角の数やら個体差を細かくつけたりなガーゴイルのスーツの出来がよく、他の方々のレビューを拝見するとスタン・ウィンストンのお仕事なんですな。

しかしながら、全身骨格を入手の序盤の老人が背景として語るのが、ガーゴイルの脅威にさらされて生け贄を捧げたりして何とかやり過ごしてきた地元のネイティブアメリカンの伝承。そこで連呼されるガーゴイルの呼称が「ナカダカチンコ」。

なんやん、中○ちとカリ○を足して二で割ったようなそんな呼び名!と、セリフと字幕表記も相まって、観るものの下ネタを中学生男子レベルに引き戻す洗礼を乗り越えずには全編を観終えることはできないのであった(爆)。
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