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彼女と僕のいた場所のsayanaのレビュー・感想・評価

彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)
3.2
ノア・バームバックの作品は一見退屈に見えるんだけど、登場人物の境遇に親近感を覚えてしまうからか、じっと見入ってしまう。他人とは思えないんだよね。あとブロンディを選曲する時点で良作決定。
会話が多い映画。特に何も特別なことは起こらない大学卒業後の見通しのない生活。登場人物みんなダメ男。ドラッグがない『トレインスポッティング』って感じだった。
登場人物達の会話や行動が粋。時々クスッとなる要素があるっていう意味では盟友ウェス・アンダーソンの作品とも似てるのかも。
グローバーとジェーンの回想シーンがいちいち素敵だった。ジェーンの登場シーンが静止画から始まるのがロマンチック。「長年のカップルだったらいいのに」
登場人物達の癖や行動が意味不明で面白い。ジェーンは会話中にマウスピースを出し入れするし、「今日マスかいたか?」って確認し合うのとか。オーティスが働くレンタルビデオ店のジャンル分けも面白かった。
最初登場人物多くて把握するので忙しかったから、今ちゃんとわかっている状態でまた観たい。
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