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200本のたばこのsayanaのレビュー・感想・評価

200本のたばこ(1998年製作の映画)
3.2
オープニングでBow Wow Wowの「I Want Candy」が流れた時点で爆イケ映画だろうと悟りました。その後もBlondieメドレーで期待を裏切らない。さすがMTV製作、80年代への愛を感じる。『タイムズ・スクエア』もそうだけど、80年代のニューヨークって危ない感じといい、あのチープ感といい、皆超イケてるよね。
特にストーリーというストーリーもない群像劇。みんな誰かの元彼・元カノで大晦日に1つのパーティーに向かうまでのお話。皆、優柔不断で自分勝手なのがいい。あんなに奔放なのに「煙草はお互いの距離を保つためのバリアなのよ」って言うところ。
お互いに抜け駆けしないって約束したり、何度も一線を越えそうになるのを寸止めしたりするのに、結局はあっさりと行動に移しちゃう薄っぺらさ、軽さ。これが肩肘張らずに生きるということか。女友達2人組はどれも神経質と脳天気の対照的なキャラのコンビなのが良い。
キャストも今では考えられないくらい豪華!アフレック兄弟にポール・ラッド(超かっこいいけど、めちゃ揉み上げ長い)、コートニー・ラブ、ケイト・ハドソン、クリスティーナ・リッチなどなど。最後にポラロイドでまとめる演出が良い。陽気なタクシー運転手のデイヴ・シャペルが良い味出してる。
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