わたふぁ

アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウンのわたふぁのレビュー・感想・評価

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イェルチンくんの幼少期のプライベート映像も含まれたアバンタイトルが‥。もう新たな作品に挿入される機会もないでしょうし、今となっては貴重です。

2006年の作品だから皆若い。
ワイルドにイントゥする前のE.ハーシュに、細っそりめのJ.ティンバーレイク、ピッチピチのA.セイフライド、そしてまだ少年と言っていいA.イェルチン。

ベン・フォスターって、X-MENのあの背中から羽根が生えちゃうのが悩みのミュータントの人ですか。ここでも超人的なヤバさを放つ役柄がハマっています。

その弟役がイェルチン君なんですね。束縛が強く、過保護な両親から逃げたい一心の高校生ザックです。
彼はひょんなことから不良グループと出会い、アルコールとマリファナに酔って夢心地で生きる年上の彼らに惹かれていく…。

実際に、カリフォルニアの裕福な家庭で育った青年たちが起こした事件。その経緯を順序立てて説明するように物語は進みます。
しかし事件自体がなんとも筋が通っておらず、後味が悪い。動機がとてもあやふやだっただけに、彼らが犯した過ちと、その後に負った痛手は大きすぎる。

彼らがやってしまったことは、なんの価値があったのか。後悔しても時間は戻らない。
それを過ちと呼ぶ。「過去」とは「過ちが去る」と読むこともできるが、決して去ることのない過ちもある。