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26世紀青年のgのレビュー・感想・評価

26世紀青年(2006年製作の映画)
3.7
冷凍保存されたまま忘れ去られた主人公は、500年後に目覚めるが、世界には馬鹿な人類しか残っていなかった!!というお話。

怖い怖い怖い!!!実際にそんな世界になりそうですごく怖い!そもそも馬鹿な人間しか残らなかった理由が「物事を考えられる人は子供を作るのを躊躇う」っていうのがとてもリアルに聞こえちゃう。日本だって、子供が産まれたら入ってくるお金が少なくなる体制が少なからず出来上がっちゃっていて、それがなかなか改善されていない。まあ、多分500年後も大丈夫、、だと思うけど。

この映画の500年後の世界はまさに絶望的で、まともにお話をすることもできない人たちしかいない。映画にストーリーというものがあるなんて知らない、植物の育て方も知らない、そんな人たちで溢れかえってる世界!!!

恐ろしいんだけど、テイストとしてはコメディなので ちゃんと笑えるし、「馬鹿な世界」を描く上で登場する設定の発想がすごいと思う!特にびっくりしたのが、500年後のコストコ!!!あんな馬鹿でかい建物を以前夢の中で見たんだけど、予知夢ですか!!?

他にも、病院や刑務所、スターバックスまで登場するけど、ひとつひとつ馬鹿を徹していて面白い!500年後の世界ではもう怪我も病気も出来ないし、スターバックスでコーヒーやフラペチーノを頼むことも出来なくなっちゃう、、。整っていたインフラが崩れると大変だな、、。

キャラクターも全員よかった!主人公はあらゆる面で平均的な人間ではあるけど、凄く純粋で優しい人だし、コメディ映画では重要な「困った顔」が上手だし。現代の人間のくせに 500年後に馴染んじゃってるヒロインも!みんな馬鹿なのにキャラクターが豊か〜。

基本的に「コメディ!コメディ!」な雰囲気が強いけど、ちょっっとだけ考えさせられる部分のあるちょっっとだけ社会派な映画!
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