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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら「あさま山荘事件」に関しての知識がない状態で鑑賞。
(名前だけ知っていたが内容はなんとなくしか把握してなかった。)

人が沢山登場するので途中で人名は混乱してしまうこともあったが、随所に説明的なナレーションが入っているため、事件までの展開は無知の私でも分かりやすいものとなっていた。
それが故に190分という長さでも最後まで見るに耐えたのだと思う。

内容としては、カリスマ的支配の暴走、そしてその末路が若者たちの「総括」によって表れていた。
限られた場所で、極限の集団生活の中で、元々の目的を見失っていき、破滅へと突き進んでいく様がなんとも虚しい。

ただ、日本を変えようと行動に出た若者たちの活力は現代のそれとは違い、輝いても見えた。

本作は演技、台詞面で舞台的な表現がされており、歴史的な作品というだけでなく、映画作品としても充分満足できる内容だった。
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