認知症の父親と子供たちの物語。
とは言っても 兄ジョン(フィリップ・シーモア・ホフマン)と妹ウェンディ(ローラ・リニー)が主のストーリー。
人生いろいろあるよね。
誰しもが 抱えているものがあるはず。
この兄妹が人とのコミュニケーションがうまく取れないのは
過去の親との関係性からかもしれない。
暴力を振るう父親により 離れるように疎遠になってしまった家族。
彼女が毎朝焼いてくれる卵焼きで ジョンが泣いてしまうの。
どうした？？と仰天してしまうけど
卵焼きに思い出があるのだろうな。
フィリップ・シーモア・ホフマンがいい味を出していて。
総じて 親の介護問題や仕事の事 パートナーとの事
重いテーマを見せつけられます。
それでも淡々と日々は過ぎて行く。
人生 良い事ばかりではないんだよ とね。
福祉施設の職員が皆さんアフリカ系なのも
作中では発されなかったけど 沈黙の不平等を感じたりもしたな。
病気で安楽死寸前だった犬のマーリーが
歩行器を付けて歩いているのにホッとした。
明るい未来が見えた。
兄弟も同じく 自分の人生と向き合っていく。
人生いろいろあっても
皆 前を向いて歩き出している。
劇的な事は起きなくとも
小さなエールを送れているような そんな物語でした。
