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日本の夜と霧のotomのレビュー・感想・評価

日本の夜と霧(1960年製作の映画)
4.8
久々の鑑賞。追悼 津川雅彦って事で安保闘争に従事する役どころの作品を敢えてチョイスしてみる。表面的には晴れやかな披露宴会場を帰りの会化させる、デモ帰りの起爆男こと津川と若き日の大島組の面々。蓋を開けてみればどいつもこいつもあー言えばこー言う状態で世にも見事な内ゲバ見本市となる。理想実現の為の道筋を誤った末の若者たちの空虚さたるや、暴き立てるのも可哀想な気もしなくはない。うっすら思うのはアレだな、周囲中を敵認定しまくるよりはピースフルなヴァイブスに身を任せたり距離を置く、ある意味麻痺的な状況こそが幸せなのかもしれん。とりあえずお前らは居残りで演技について自己批判せよって感じ。傑作。
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