日本の夜と霧の作品情報・感想・評価

「日本の夜と霧」に投稿された感想・評価

横山

横山の感想・評価

3.6
好みの映画ではないが新鮮で面白かった
照明を巧みに使ったロングショットはすごいね
Seba

Sebaの感想・評価

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もっと演劇風でいいんじゃないかな。どっちみち演劇と日本語はマッチしないし、それが故に言い間違いや噛みも露骨に表象化する。

それにしても照明によるシーン移動は痺れた。

昔の日本人がショスタコーヴィチをショスタコヴィッチって呼ぶのやっぱりダサいな
buyotoko

buyotokoの感想・評価

3.8
60年安保闘争の真っ只中に
描ききる大島監督。
映画の内容はともかく、
アグレッシブな時代だったということを
改めて感じる
1SSEI

1SSEIの感想・評価

4.5
本編107分
全47カット
製作期間2週間
日本映画が生んだ革命児・問題児 大島渚の初期代表作

大島渚の作風といえば、前衛的や芸術的という言葉がよく使われ確かにその通りだと思うが、個人的には挑発的という言葉が最もしっくりくる
それは初期から、赤裸々な性描写に興味が移行した70年代、大島渚としては比較的ライト層に波及した『戦場のメリークリスマス』に至るまでこの点は貫かれている気がする

本作の場合、いの一番に誰もが特徴としてあげるのは1シーン1カットで役者が噛もうが口ごもろうが撮影を続け、あろうことかそのテイクをOKにしてしまっている点だろう。その即興性を重視するスタイルは同時代のヌーヴェルヴァーグとの相関関係があるのは見て明らかで、大島渚もそれを目指したのは間違いない

ただし、この作品の主眼はそこではなく、1シーン1カットも即興演出もあくまで手段でしかないという点こそが重要だ
1シーン1カットにしても、極端な長回しにしても、それを中心に据えて鬼の首を取ったかのように「ほら、すごいでしょ!」と見せびらかす映画はたくさんある
しかし、それを見た観客は「頑張ったね」くらいしかかける言葉はない
作中で表現したいことが始めにあり、それを的確に表現するためにそれらの特殊な手法を用いるのでなければ、それはただの自己満足以上でも以下でもなくなる

そういった意味で本作の最も着目すべき点は1シーン1カットでも、即興演出でもなく、2週間で完成にまで漕ぎ着けた、という部分なのだ
それらの映画における芸術性や、それを日本映画に持ち込んだ功績は大きいが、あくまでそれらは2週間で作り上げるための時間短縮という要請をクリアするためのものであったはずだ
では、なぜそこまで急いだのか?

本作の公開は1960年10月9日
この映画が題材として取り扱う60年安保闘争は劇中でも言及される通り1960年6月15日に学生たちを中心とするデモ隊と暴力団、右翼団体、機動隊が衝突し多くの負傷者が出る。樺美智子が命を落とすのもこの日だ。
そして4日後には条約が自然成立。学生たちの戦いは敗北に終わる

改めて、この映画が公開されたのは10月9日。たったの3ヶ月と少し
この即時性こそが本作の命とも言える

60年安保で敗北した現役の学生たちと、その10年前に破防法に反対して学生運動を行なっていた2つの世代が結婚式場を舞台にああでもない、こうでもないとその内実を吐露していく
この作品は学生運動を賛美するものでもなければ、弾劾するものでもなく、フラットな立場から批評していくような作品になっている

政治的な活動の一方で、どこか子供っぽい組織構成と行動倫理。学生が抱える破壊願望、そしてもちろんセックスも大きな要因となる。政府に対して破れたわけではあるが、その閉鎖的なコミュニティで起きた思想のぶつかり合い、内ゲバが描かれる

そのリアルタイムで敗北したばかりの物語の中で生きる若者はどの時代にも通ずる、普遍的なものではないか

撮影の中止は前述の形式を取ることで免れたが、公開後たった4日でこの映画は打ち切られる。それは1シーン1カットではなく、そこに描かれていたものが挑発的であるが故にだ
Huluにて。
不思議な作品だった。政治的な作品かと思ってたけど、サスペンス的でもあった。
カメラワーク、照明ワークがすごい。
回想シーンの後、当該人物をまずは暗闇の中スポットで当てて、その後に全体を映し出す。現場はスタッフ、キャスト含めみんな緊張しただろうなあ。
タイトルよくない 全員馬鹿でやだ 戸浦六宏という俳優の風貌のみマル
結婚式はお祝いするとこだよ。
今も、同じ事言ってる人たち・・・・
津川雅彦の追悼の意味も込め、最近改めて見てみようと思っていたこの作品を見た。

出番としては津川雅彦よりも渡辺文雄とか戸浦六宏の方が多かったけれども、顔が整っているおかげかイケメンとして一番印象に残った。

作品自体も、台詞の間違いや少しのつっかえを気にせずに長回しで撮る演出は、ちょっと自然主義が過剰にも思えたところもあったけど面白い場面も多かったし(佐藤慶が終盤思わず「体質改善」を「タイゼン」と略してしまった後の表情とか)、リアリズムを履き違えていると半ば唾棄した初回の鑑賞時よりは少なくとも好意的な心持ちで楽しめた。

その上この作品の長回しは前後で照明を演劇のように暗くして繋ぎを滑らかにする工夫がなされていて、それによりヒッチコックのロープのような質感が齎されていた点は中々斬新で面白かった。

安保闘争に関する話は今となっては他人事のようにしか聞こえなかったけど、そんな遠い題材でも十分面白いと思えたということは大島渚の演出や語り口が優れていたという証だったのだろう。
まじでこの時代に生きてたら頭おかしくなってたと思う。理詰めで人を追い詰めることが進歩なのか。
安保闘争時の話だから、時代性を把握してないとなかなか理解し難い内容だったけど、台詞回しとかいかにもって感じで私は好き
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