日本の夜と霧の作品情報・感想・評価

「日本の夜と霧」に投稿された感想・評価

結婚披露宴に政治を持ち込むんじゃねえよバカ野郎、と思わずブチ切れたくなるようなバカバカしい内容。

舞台劇さながらの場面転換や台詞回し、披露宴会場の中と外とを出入りするキャメラ、スコープサイズでパンされて映し出される顔の連続といった、実験的なやり方は最初のうちは面白く、「青春残酷物語」なんかよりよっぽどヌーヴェルヴァーグだな、と思った。

しかし、中盤以降からはもう、説教臭い学生運動下での決別や、やったやらないの暴露大会の噺が延々と続き、ただただ退屈。
しかも、即興演技だか早撮りだか知らんが、役者が台詞を噛んだり言い直したりしているのをいっこうに構わずキャメラが追う、というのを延々とやってるだけなのだ。

特に、津川雅彦が酷い。それにしても、この人はこんな映画に出てるのに最近だとバリバリ右の人だから、わからないものだ。
松竹が上映を打ち切ったのは、政治的な圧力のせいでなく、単純につまらないからでは?
津川が逃げ後、誰も聞いてないのに一人で勝手に演説を始めるシーンが凄く滑稽だった
T

Tの感想・評価

3.0
学生運動がテーマのめちゃくちゃに暗い結婚式映画。結婚式会場が照明により、「当時」の暗澹たる現実へと引き戻す箱になる。人物位置関係とスポットライト、カメラのパンでリズムを作る。外からやってくる人々が産み出すアクシデントと明かされる過去が面白い。皆セリフ噛みまくりだが、それがまたリアルで良い。カメラは絶えず忙しなく左右に振れ続けるけれど、「現在」シーンは立ち尽くすばかりの会話劇なので、映画というか演劇か。まあ退屈。
KICCO

KICCOの感想・評価

3.0
政治色強いなぁ……
まぁ、日本の"夜と霧"だもんね。

長回してとってる。
大島渚監督作品。

結婚式を舞台に、安保闘争をディスカッションするこの映画、理解し難い映画である。
こうした政治性の色濃い映画は、当時の時代背景を良く知っていない限り、理解できないのではないだろうか?
少なくとも、自分には判らない作品だった。

2013年に大島渚監督が亡くなった時に、この映画を振り返った出演者でさえ「出演していた僕たちはド素人であり、セリフの意味も判らず、台本を棒読みであった。そのため、長回しされていることもあって、セリフにつまったりする俳優もいたが、カメラは止まらず、セリフにつっかえた事が逆にリアリティが出たのかもしれない」と語っており、この映画を理解せずに出演した俳優陣の苦労が窺える談話である。

したがって、この映画は、1960年当時にリアルタイムで観て、その時代背景を照らし合わせて観ない限りは、理解できたとは言ってはならない作品のように思える。
HORI

HORIの感想・評価

3.0
大学以来の大島渚。
やっぱり映画偏差値高すぎ。
10年後にもう一回見よう。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.9
松竹社長にやめさせられる前に作ってやろうと長回し&セリフかんでもOKで2週間でとって公開から4日で打ち切られるというハチャメチャ感。60年安保闘争。
政治は人間が動かしているけどそのメカニズムはもっぱら権力に支配された合理なんだな。自分自身結局世界はなるようにしかならないと思いつつも、自らの運命・権力に抗い命を燃やし討論する姿は見応えがある。
okimee

okimeeの感想・評価

3.8
驚異の長回し。

役者がセリフをかんでも、カットは全然かからない。
それが緊張感を増している。

内容は、ほんとあたしは学生運動のこと全くわからないんだけど、
なんだかかっこ良くて、独特。
舞台のようなライティングとストップモーションが最高にくる。
「今こそ、仮面をひっぺはがして、真の祝いに到達できる!」
元運動家同士の結婚式、参列した過去の証言者たちの告白で台無しに、そして...
若いというか、ただただ愚かな若者の群像劇。
横長の画面、独特の構図、長回しと演劇調の演出、キャストが全員ギラついていて重厚、顔付きが21世紀とは違う。まだ1時間しか経ってないのか、という密度の高さ。これが大島節か。
60年代の歴史よりも、人間ドラマが映画の中心。色恋沙汰、女の取り合い、みんな馬鹿だなあ。男のアプローチが総じて雑。
唐突のショスタコーヴィチは笑った。
かさ

かさの感想・評価

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これを当時つくった、という事実がただただすごい。分かりきらないところも多々
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