劇中での台詞「Use your imagination」
まさにこれに尽きる映画。
観る者の想像力とスキルによって多様な表情を魅せる本作は、ジャームッシュ監督の実験的意欲が全面に伺えます。
「すべては主観的なものだ」と語るように、これは抽象画ならぬ抽象映画と云えるのかも知れません。
撮影はクリストファー・ドイルにより、完璧に近い美しいショットを次々と紡ぎ出していきます。
主人公の男がスペイン各地で仲間と接触しながら指令を受け取り、任務のターゲットへと迫っていく不可思議ストーリー。
そのシークエンスは、どこかカラックスの「ホーリーモーターズ」を彷彿します。
スペインのホテル内装や建築物など、いかにもガウディっぽい独創的デザインがとてもグッド。
裸婦の肉体美も大変芸術的。
工藤夕貴のくだりは整形丸出しの顔の方が気になって話がすんなり入ってこず…。
昔は可愛かったのにね。
英語は超ネイティブで凄いです。
それと音響系のサントラがめちゃめちゃカッコいいなぁ!って思ってたら、エンドロールでBorisだったことを知って驚きました。
自分だけかも知れないけど、紙を飲み込むシーンは毎回ちょっとオエッてきます。