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アングスト/不安のrollinのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
2.9
真性かまってちゃん ( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )

ヤバいとかトラウマといった類のブツではなく、精神疾患認定されないまま放置された孤独でカワイソウな男が、他人の気を引くために出所後即逮捕のRTAに挑戦するだけの映画。ただ私はデニムスカート属性なので、不謹慎ではありますがデニムスカートお姉さんが縛られ脚から引き摺り回されるシーンでは慌ててお米を洗って急速炊飯モードで炊かせて頂きました。ご馳走様です。

宙を漂う中途半端なカメラ位置や、カーペンター調の冷徹なSE、主演のアーウィン・レターの初期ポール・ベタニーを彷彿とさせるギョロっとした狂気は魅力的。
主人公は“計画”と自称してますが、失敗する未来しかない彼の行動は観ていて最早虚しさや哀しさしか感じません。

ぶっといソーセージに齧り付くあざといカットやカメラをポカンと見つめる人々の表情集など、挑戦的かつ効果的な演出も好みなんだけど、ソーセージとは裏腹に結局何も中身が無い映画なのでBBAの腹とデニムスカートの印象に終始してまいます。

主人公はサディスト評価をされているようだけど、本当は究極のマゾなのではと思われます。そこがこの話のミソ。とりあえずお薬出しておきますね!
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