どらこ

アングスト/不安のどらこのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
2.6
散々周囲から「気持ち悪い映画」と言われている理由が視聴してわかった。
気持ち悪い。カメラワーク、演出、カット割、演技、空気感、全てが気持ち悪い。



とにかくソーセージが食べたくなる映画。


演技力は主人公以外酷い。
特に拘束された娘は終始真顔でダルそうにしてて緊迫感ゼロ。
というか演技に関しては主人公以外全員死ぬほど下手というか違和感しかなくて思わず吹いた。

なんでダイナー入店しただけで全員ずっとガン見してくるんや….別にいいやろソーセージ食ったって…。
しかもラストで訪れたあのダイナー、座ってる客が以前と全く同じ位置なのは明らかに不自然。普通気付くだろ...
ゲームのNPCかよ。

ばぁさんの倒れるシーンとかも唐突にバグるし、
なんというか演者全体の演技と挙動が不自然で不気味。

そしてホント無駄なシーンが多い。
ただ家に侵入するだけのシーンは謎にワンカットで長尺使うし、俯瞰の車のシーンとかも、
余計なシーンが長過ぎて思わず1.5倍速しちゃった。


視聴した後、この映画の題材が実際にあった事件だと知ってビビった。
映画としてクソなので忘れがちだが、事件の内容自体はそこそこエグいので、
現実世界に主人公みたいな狂気の塊が実際にいたと思うと普通に怖い。


まぁ犯罪者になる原因は、9割は家庭環境が原因なので、こいつも例に漏れず家庭環境は最悪だった。
虐待を受けまくったせいで人格が歪み、間違った愛の表現や狂った欲情が植え付けられた。

にしてもここまでのレベルの犯罪者はあんま見たことなけど…。
殺人を我慢できないだけじゃなく、被害者の恐怖に歪んだ表情をじっくりと味わいたいという生粋の狂人。

家庭環境が全てを操作するんですねぇ。。。


犬だけは殺さない、というか興味が無いのが対比になっている。
犬は人間と違って感情の表現が乏しく言葉を発さないから興味が湧かないのだろう...


まぁ色々突っ込んじゃったけど結構昔の映画らしいので仕方ないのかな。
こういう映画もあるんだなって知れて良かった。
二度と見ることはないけど。
どらこ

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