あにょま

稲妻のあにょまのネタバレレビュー・内容・結末

稲妻(1952年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はフレームをよく見るように言われてみたのですが”音”に重きを置いている私からしたら音がひどくて泣きそうになりました。それでは以下詳細
 簡潔に感想をまとめるならば、昼ドラのようだという言葉が一番しっくりくるでしょう。私自身見ていても、胸糞悪くなってしまう感じでした。
 ストーリーとしては主人公である清子やその周りで起こる出来事についてです。ストーリーは現代の昼ドラとほとんど変わらずに家族関係、結婚、お金について欲望的になっていく人たちを描いていてちょっと見るのがしんどかったです。
 ストーリについての詳細は今回は省略させていただき、演出に関して書いていきたいと思います。
 大学ではフレイムとサイズをよく見るように指示が出ていたのでそこについて詳しく書きます。フレイムサイズについてはインスがグラムの投稿形式(1:1)に近く映像を見る上での違和感はあまりありませんでした。しかしながらいつもはテレビの4:3や16:9のフレイムに比べると世界が狭いなとも感じました。そして作品を鑑賞していく中でいつもより狭いその世界で人物の動きや表情がアップにされており没入感が普段見ているものよりもあるのではと考えました。それに加えてフレイムの中の世界では街の風景や生活感をうまく醸し出しているなと感じました。(クリーニングの白洋舎が出てきたのはびっくりしました)金物屋さんや豆腐屋さんなど当時の一般家庭の生活感がとても感じられるように散りばめられていたので細部まで表現をしていると考えました。加えて富裕層とそうではない人を区別するかのように喋り方や、登場人物の職業や趣味なども設定が生きていてまるで本物のように感じられることができたのでよかったです。そして一番最初の方に音についてよくないと書きましたが、日常の音などのセレクトはとても良いと思いました。昔はスーパーではなく小売業から商品を購入をしていた風景は、「こんなふうに昔の人は暮らしていたんだな」とも思いました。この映画は昔の人の暮らしを知る上でも資料映像になるのではとも考えました。
 ストーリーについて詳しく書きたい気持ちもありますが如何せん昼ドラが苦手なのでカットさせていただきます。