あにょま

ワイルド・スピードのあにょまのネタバレレビュー・内容・結末

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

私が生まれる前の作品です(技術高かったからビックリ)。観たきっかけは大学の授業で課題と出されたので観ました、あまり観ないジャンルだったので新たな発見ができました!
以下詳細

 映画のストーリーはとてもスピーディーで観やすかったです。最初は主人公のブライアンがめちゃくちゃイケメンだなと思いましたが性格的には女々しいやつだなと思いました、しかしストーリーが進行するにつれてブライアンの義理堅さとか潜入捜査官としての薄暗さみたいなのも滲み出てたのでよかったです。しかもキャラクター達が話している言葉の一つ一つが、現代の漫画のセリフとかにも使われていて、この映画の影響力はとても大きなものだったというものも伺えました。
 ただ、中国がやっぱり悪なのどの映画も変わらないのかなとも思いましたがトランの演技も素晴らしく、セリフの緊張感もそうですが悪役としての振る舞い?も丁寧で良いなと感じました。
 ストーリー進行としては最初、サンドイッチ店にやってきたブライアンがツナサンドを頼みますがそこでの会話でミアに「ツナは、いつ来ても不味いよ」と言われてブライアンが「そう?僕は美味しいと思うけれども」っていうのがイケメンだと思うし、さまざまなアニメーションで多用がされているなとも感じました。そしてサンドイッチ屋にやってきたヴィンセントがブライアンにちょっかいを出すシーンは暴力的ではありましたが、演出はとても素晴らしかったです。そしてその後カーレースになりそれを聞きつけた警察からブライアンがヴィンセントを救うことで仲間として認められます。その後はカーレースがとても多いのですが音の違いや目的の提示により飽きずに楽しめる仕組みとなっていました。しかし、ストーリ中でブライアンが実は警察官であるということがわかります。実はそこにいく前のシーンで本当は捕まってしまったのかとハラハラしましたが警察ということでも緊張が走りました。しかしその後ミアの兄であるドミニクがブライアンが警察として追っていたトラックの襲撃班のリーダーであるということがわかります。その後ドミニク達のグループがトラックを襲撃しますがそこでのシーンはとても緊張感や迫力もあり面白味が大きかったです。その後ブライアンはドミニク達を助けて最後にドミニクとレースで決着をつけます。最後にブライアンはドミニクを逃しますが「この前の貸はこれで返す」というのはとても男気があって終わりとしてはとてもよかったです。
 演出について、まずはカメラワークから大学の教授には方向性の表現について観るように課題が出ているのでそれについて書いていこうと思います。一番最初のトラックが襲われている場面ではトラックと車の引きがとても良く、車が流れていくこともそうですがカメラも同時に流すことでスピード感が倍増していてとても迫力がありました。加えて普通のレースでは肩ではなくて窓の透かしを使うことでレースで競争をしている人達との表情の対比もわかると同時に、カメラを振って撮影を行うことでスピード感も出せているのがよかったです。そしてチャイニーズマフィアがバイクで追いかけているシーンではバウクバ向かってくるシーンと一緒に乗っている人の表情を交互にだしているのもよかったですし、風景を利用することで同じ方向から車が出てきても混乱をせずに速度が解るのもよかったです。そして警察とのカーチェイスの場面ではクルクル回ったりと方向が変化をしますが車の色とキャラクターを結びつけておくことでも混乱を防いでいるの初めて観た表現度とも思いました。全体的には方向が入れ替わることは多々ありましたが人物との接点を車と結びつけることで混乱を防ぎながら、スピードや関係性がわかったのでよかったです。
 音楽や効果音では車の一つ一つが丁寧に作り込まれているなとも感じました、車のキーを閉める音やエンジン音なども車種によって分けていたので細かく分析をしているとも考えました。そして、追加したモーターの発射音まで再現とはいきませんが偽物だけれども本物に近づけることで臨場感が増していたのは素晴らしかったです、そして舞台がストリートのヤンキーとか、暴走族とかそういうような人たちが集まっている場面ではラップが流れたり、と人物達の背景にあったものなどもわかりやすかったのでよかったです。