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エリミネーターズのsugasanのレビュー・感想・評価

エリミネーターズ(1986年製作の映画)
3.0
サイボーグやタイムトラベルなど、『ターミネーター』の影響をモロに受けたB級アクションだが、映画としての整合性よりも玩具箱をひっくり返したような娯楽性に振り切っているのは正解。

本作最大の目玉はガンタンクみたいなキャタピラがついた『機動ユニット』。
その走行シーンはインパクト抜群で、これを見るためだけに本作を鑑賞する価値はある。
全体的にちゃちいものの、合成に逃げずに実物大プロップをきちんと作っている特撮スタッフの志の高さは素晴らしい。

主人公と思っていたジョンが敵ボスとの対決であっさり負けた上に、道中を共にした仲間が「死んだわ」「死んだ」しか反応しないのは驚いたし、適当すぎる方法で敵ボスの野望を阻止した仲間達の満面の笑顔でエンドロールに入るラストシーンは若干のサイコみを感じる。

しかもキャストクレジットのトップが船乗りガイドのハリー・フォンタナで、「お前が主役なんかい!!」と画面に向かって鑑賞中最大のツッコミを入れてしまった。

終盤になってから唐突に『龍の忍者』のコナン・リーが忍者役で登場してアクションの見せ場を掻っ攫うので、カンフー映画ファンも要チェックかもしれない。
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