このレビューはネタバレを含みます
たかいたかい護岸がある猫の額ほどの砂浜。これは海岸の砂浜というより河原としたい。波での漂着物というより護岸の壁面につけられた下水排水口そこからこぼれおちた上流からの生活のザンガイ。としたい。ということで本作も下水道にかかわる下流都市論映画。川といえばインドのバラナシの東側の対岸はまさに下水ゴミがふきだまった不毛の地らしい。本作の主人公のこの得体のしれないオトシモノ君との出あいもそんな不浄の地での出来事。だからよけいに身にせまるのかも。不毛の地でのうつくしい出あい。そしてわかれ。