くろねこヤマ子

落としもののくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

落としもの(2010年製作の映画)
3.6
アカデミー賞短編映画
アニメーション賞受賞作品。

ショーン・タンの世界展
にて鑑賞。

味気ない日々の中、
とある生き物と出会ったことで
世界に色が着いた。
そこにカラフルがあった。
少年時代のある夏の出来事を
回顧する形で語る物語。

どことなくノスタルジックで
見覚えがある感じがするのは、
郷愁を覚える作りなのか、
あるよねストーリーだからか。

平面で観る彼の作品は
(鉛筆画も油彩画も)
物語に溢れていて優しい眼差しを
とても感じたのだけど、

映像になったとたんCG化しちゃって
なんていうかな、
犬が島の時にも感じたモヤっとがあった。

それでもあの
21世紀のブリューゲルかな?的生き物たちが
絵が動きを持つと、
こんな風になるのかと感動もあったし
何より鑑賞後に
穏やかな気持ちを味わえるというか。

夏の終わりの夕刻の合間に。
「美味しい飲みもの」を片手に
ぼんやりと眺めていたい
そういう良さがありました。

忘れものではナイ気がする。