回想シーンでご飯3杯いける

スパイナル・タップの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)
3.5
おそらく20年ぶりぐらいの再鑑賞。架空のハードロックバンド「スパイナルタップ」の全米ツアーを追った偽ドキュメンタリー。

ミュージシャンが持つ変な拘りや、機材やステージセットにまつわる小ネタが満載で、最初から最後までニヤニヤが止まらない。ロックスターになりきっているメンバーや、ドラマティックなライブを作り上げようとするロックバンドって、確かに格好良いんだけど、その舞台裏は勘違いやナルシストに関する問題がほぼ必ずある。そんなロックバンドの裏側まで愛する、真の、いやタチの悪いロックマニアに向けた、実に味わい深い作品。

楽屋から舞台に向かう通路で迷ってしまう話と、卵のステージセットが不具合でグダグダになってしまう話が特にお気に入り!

どんだけロックが好きな人が作ったんだよ?と確認したら、監督はロブ・ライナーで、この2年後に感動の名作「スタンド・バイ・ミー」を作る事になるのだから驚き。どんだけ振り幅広いんだか!!