ピッツア橋本

スパイナル・タップのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)
4.4
"細く長く生きることを選んだ奴らの物語"

伝説のロックバンド、スパイナルタップの密着ドキュメンタリー映画。という体で展開される音楽コメディドラマ。

伝説といえば聞こえはいいが、要は誰も覚えていないというだけ。
80sの今でこそハードロックを前面に出しているが、
ビートルズの60sは前髪パッツンのアイドルロックを歌い、70年代は何となくクイーン風なポップロックなど、時流に乗りながら30年近くのらりくらりと貫禄を積んできた。
ヒット曲など一つもない。知る人ぞ知る、何とか音楽会社から円盤リリースは出来るレベルのバンド。
ラスト辺りで語っていたがメンバーチェンジは37人してきたらしい笑

そんなスパイナルタップのこなれた二流感が、中間管理職で中年の自分には何だか心地良く刺さった。
音楽の軸はブレまくっているけれども、音楽を続けるというスタンスは誰よりも強固なバンドなのだ。

発注ミスによるめっちゃ小さい舞台装置とか、楽屋からステージまでの通路が迷路になってて辿り着けないとか、もう小ネタがぎゅうぎゅうに詰まっていて笑わざるを得ない。
ダサ可愛い過ぎる!
サントラ有れば買おうかな?

愛すべきバカ映画でした。