悪魔の毒々クチビル

ジーパーズ 恐怖の都市伝説の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

3.4
片想いの相手の結婚式に向かう主人公とアホな友人二人が、モンスタートラックに乗った奴に襲われるお話。


ストレートなスラッシャーかと思いきや、この二人の珍道中が無駄に長くてびっくり。
道中何度か件のトラックに追い回されてはいたものの、物語の一時間弱が二人のややウケなコントを見せられるとは思わなかったです。何ならこのまま式に間に合って普通のラブコメが始まるんじゃないかと思ったくらい。

後半はちょいちょいゴアってて中々でした。
ただ結構展開がぶっ飛んでいて、急にオカルト要素をガッツリ入れてきたりとハチャメチャだったんですけど、意外と良かったです。
終盤の主人公が反撃するシーン、鉛筆を持って腕だけ伸ばして「キエエエエエ!!」と攻撃するんだけどあのポーズ、子どもの頃たまに買ったお菓子のおまけに付いてくる稼働箇所が腕全体しかない戦隊モノのフィギュアを思い出しました。

その他にもちょいちょい謎のユーモアセンスを発揮してきてリアクションに困った所もありましたが、一晩中車で轢き続ける場面は普通に笑いました。
でも思ったより登場人物が少な目で、派手なスラッシャーって感じではなくて残念。あとヒロインがそういうタイプのキャラなのもイマイチ…なんだけど、この映画のノリには合ってるかな。

あとこれはアマプラで観たんですが、吹き替えしかなくてですね。
「うーん…まぁいっか」と思って久々に吹き替えで映画を観た訳ですが、アホな友人ハリーの声がまさかの高木渉さんだったのでなんやかんやで楽しく観られました。