真世紀

潜入黒社会の真世紀のレビュー・感想・評価

潜入黒社会(2001年製作の映画)
3.3
冒頭に映し出される草原。掘られた穴の中に口には粘着テープを貼られ、手足を縛られた男(ダニエル・ウー)が今にも生き埋めに…その回想が本編。彼は警官だったが、黒社会への潜入捜査のため、幹部エリック・ツァンのもとへ。頭角を表す彼だが、次第に自身の欲望のままに動き始める。

「インファナル・アフェア」以前の製作ながら、同じ題材でかつエリック・ツァンが幹部役ということもあり、どうしても比較してしまう本作、潜入捜査の緊迫感や緻密さという点で劣る。また、ボスの妻であるポーリーン(スーキー・クワン)への憧れが身を持ち崩すきっかけとなるのだが、ここで甘い音楽が流れたりとだいぶ具合が違ってくるのもちとテンポが狂う。

またダニエルのシャワーシーンが二度もあり、バックヌードを披露とダニエルファンには目の保養なんでしょうな(笑)。

エリックの幹部は太眉毛メイクは気になりますが、もう得意の人間的にスケールの大きい魅力ある男というはまり役。また、ラム・シュー親父が幾度も顔を見せるのも香港映画好きには嬉しいところ。
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