ShinMakita

ファイナル・オプションのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ファイナル・オプション(1982年製作の映画)
2.7
「6日間」をNetflixで観て、その先輩格も観たくなってBlu-rayを購入…

過激な反核テロ集団が平和的デモを行う市民団体「人民の会」を隠れ蓑にしているという情報を得たイギリス政府は、スパイを送り込むことにした。白羽の矢が立ったのは、SAS大尉ピーター・スケルン。政治的問題を起こしSASを追放されたという偽装身分で人民の会の女性幹部フランキーに近づいたスケルンは、彼女の情夫となって会に潜入、その活動を探っていくが、会のリーダー・ロッドに身元を疑われ、なかなかテロ計画の全容を掴むことができなかった。そんななか、アメリカ大使公邸占拠というテロ計画を実行に移してしまうフランキー。彼女はスケルンの妻子を人質に取り、彼をテロに参加させようとする。動きが取れないスケルンは、やむなくテロ集団の一員として公邸に入りこむのだが…



「ファイナルオプション」。日本未公開のサスペンスアクション。1980年のイラン大使館占拠事件をヒントに作られた作品です。

しかし設定は完全なフィクションでテロ組織の造形や要求が特徴的。アメリカとイギリスの要人を人質に取り、英政府に核ミサイル発射を要求するんです。標的はアメリカ潜水艦基地。世界中に核の悲惨さを喧伝するのが目的でした。やりすぎ感がハンパないんです。クライマックスの公邸突入シーンとスケルン妻子救出シーンの緊張感はなかなか。武器的にはイングラムがやたらフィーチャーされているので要注目です。





出演は、フランキー役に当時はまだ新人に近かったジュディ・デイビス。米国務長官役がリチャード・ウィドマーク。主役のルイス・コリンズはTV畑の人であまり有名じゃないですな。ちなみに原題の「勇猛な者が勝利する」はSASのモットー。特殊部隊映画の代表として、観ておくべき一本。
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