4の後遺症がモロに出てしまったという感じ。
ナンバリングの中でも最も苛烈な作品となった前作に比べ、あまりにも地味な作風となったために評価もいまいち。
一方で初代監督のジョン・G・アヴィルドセンがメガホンを取っており、雰囲気的には初代を継承しているところは好印象。
監督自身が重要なキャラクターと認識していたのか、ここに来てミッキーという存在にスポットを当てている。
前作の国を代表した死闘から一転、家族問題がテーマになっているもんでスケールダウンが凄まじくファンの期待にはそぐわなかったのかな。
ロッキー自身が年齢・体調の面からリングに上がるという選択があまりに現実的でないのを考慮したのは十分に承知だが、やはりリングに上がらないラストは盛り上がりに欠けた。
4であんなに頑張って投資詐欺に合うというのもあんまりな話だし、リングを降りたとて国民的英雄なんだから、ボクシング関連のオファー引く手数多だと思うんだがなぁ。
アポロだって解説席座ってたし。
その原因を作ったのがポーリーというのも取ってつけた感じで納得いかない。笑
トミーもフォローがないせいで、ただの悪者的なキャラクターにされているのが気の毒である。
結果ファイナルが制作されることとなるわけだが、一旦のシリーズ最終作という意味ではずいぶん地味な結果となってしまった。
この作品というより前作でやりすぎた感が否めない。