籠

最後のサムライ/ザ・チャレンジの籠のレビュー・感想・評価

4.1
劇場未公開とは言え同じ「ブラックサンデー」とは違って存在を気にせず当日券で観た私は自称ジョン・フランケンハイマーファン失格です…冒頭の年号(1945年が江戸時代風)と京都オールロケかと思いきや浅草や築地?の登場に唖然とした以外は「ブラック・レイン」よりもちゃんとしていると言い切れる世界を見せつけられてカナザワに来てよかったと満足させられました。京都ロケの中でもウルトラセブンのキングジョーの回でお馴染みの国立京都国際会館を舞台にしているのがたまらなく素晴らしい。三船敏郎vs中村敦夫という用心棒vs木枯し紋次郎という記憶にない組み合わせでのまともな久世竜殺陣を筆頭に島田正吾、宮口精二、稲葉義男、中原早苗、辻萬長等が活躍し子役に至っては深作健太だった。ジェリー・ゴールドスミスの音楽もクサいオリエンタルではなくカメラはなんと岡崎宏三!知らないで死ななくてよかった。スコット・グレンは大して強くもないがブシドーは学んで成長していくのでこの後の飛躍を見ると無駄ではなかったのかも(知らない)?クライド・草津はかなりの出番で初のいい人かと思いきや結局は裏切り死に様を見せる。ドナ・ケイ・ベンズというジョイナーやダイアナ・ロスみたいな人がミフネの娘役だったが意外と日本人よりも日本人を演じた。
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