最後のサムライ/ザ・チャレンジの作品情報・感想・評価

「最後のサムライ/ザ・チャレンジ」に投稿された感想・評価

元祖ラストサムライ、もしくは本家ラストサムライ。デフォルメされたサムライには興味ない(大意)とスターウォーズのオファーを蹴った三船、その割には本作も大概な出来栄え。そして誤植されてない深作健太。
ジョン・フランケンハイマー監督作品。
脚本ジョン・セイルズ、音楽ジェリー・ゴールドスミス。
スコット・グレン演じるリックは、ロサンゼルスで暮らしていたが、ある日本人の男に日本刀を京都に持ち運ぶのを手伝ってほしいと言われる。日本に着いたリックは、その日本刀を巡る抗争に巻き込まれ・・・という話。

日本が舞台。ほどほどの低クオリティに微笑ましい気持ちで見られた。京都が舞台という設定なのに、築地市場や浅草仲見世通りで撮影されている。築地市場を逃げる際に、魚、魚、魚という細かいショットを繋ぐ編集や、浅草仲見世の祭りを明らかにゲリラ撮影していて、しかも店の屋上からスナイパーが狙っているというのが笑えた。

クライマックスは、老体の三船敏郎が和服姿で刀と弓を持って、一人敵の本部の会社に乗り込み、そしてスコット・グレンがシャツとジーンズ、背中に日本刀、サブマシンガンを持って、それをサポートするという状態。敵の本部は国立京都会館。三船が手裏剣投げたり、まきびし蒔いたり、もう何でもあり。最後のスコット・グレンと敵を演じる中村敦夫の闘いも、最初は刀で闘っていたのが、素手、ホチキス、電気ケーブルの電気ショックと何でもあり。最後のトドメの仕方に驚愕した。
ところどころ血の出方や、首がはねられたり、皮膚の損壊の仕方がホラー映画的。

ツッコミどころ多くて書ききれない。
頭が真っ二つになる中村敦夫。スコット・グレンのボクサー崩れってキャラクターはよくわからん。傷ついたアメリカ人と従順なアジア人女性との濡れ場はやっぱりある。シナリオはジョン・セイルズが関わっているが、らしさは感じ取れず、当初の物語とは全く違う映画になったらしい。なんとなくジェームズ・マンゴールド『LOGAN ローガン』に似ている気がした。
日本刀の運び屋を引き受けたことにより、ヤクザ(中村敦夫)との繋がりをもつようになったアメリカ人青年(スコット・グレン)が、老剣豪(三船敏郎)から進むべき道を諭される。現代の京都を舞台にして、意志薄弱なアメリカ人が武士の精神に感化されていく様子を描いている、アクション映画。

主要登場人物では「七人の侍」のうち、3人の役者が再共演。そして、殺陣師には「用心棒」「椿三十郎」の久世竜を起用。時代劇好きで有名なジョン・フランケンハイマー監督の、完全に個人的な趣味の世界であり、「映画を売ること」を二の次にしている。

日本描写に関しては、ドジョウの踊り食い、身体を地中に埋める刑罰が登場するけれども、いわゆるトンデモ描写とは異なる。日本のクレイジーな面をきちんと落とし込んでいるのがエライ。

主人公の修行シークエンスがあっさり気味のため、スキル・アップのカタルシスが希薄だが、日本ロケの映像にジェリー・ゴールドスミスの音楽が乗っている時点でエキサイト必至。しかも、とある場面ではヒカシューの曲がバックで流れている。
“用心棒”三船敏郎 vs
“木枯し紋次郎”中村敦夫!!☆

京都を舞台に繰り広げられる、
フランケンハイマー監督の
日本リスペクトと日本映画
オマージュ炸裂のサムライ劇。

アメリカ人ボクサーが、なぜか
刀二本を巡る日本の兄弟喧嘩に
巻き込まれ、兄側に弟子入りし、
心身サムライへ洗脳されていき、
抗争に身を投じていく。

宮口精二や稲葉義男の出演、
武指導スティーヴン・セガール、
優秀なスタッフも揃っていて、
この手のクールジャパン映画
にしては、比較的イイ感じ。

動くエビ料理やドジョウ丸呑み、
首から下の生き埋めなどを
珍体験する主人公、グレンが
楽しそう。(笑)

尊敬する三船先生に、監督は
カッコイイ見せ場をたくさん
用意しています!♪

それでも、嫌気して「帰る!」
とタダこねた三船を、中村が
「いや、これコメディだから…」
と説得したとか。(笑)

クライマックス、袴姿で剣を
交える二人の侍、三船vs中村!
ビルのオフィスで繰り広げられる
チャンバラがアツイ!

サムライの果たし合いという形
は取っているものの、何だか
ヤクザの殺し合いっぽい味だね。

銃弾を受けた先生に替わって
剣を取るグレン、vs中村!
イスやテーブル、ホッチキスに
コピー機の電気ショック(!)
まで、地の利を活かしまくる。☆

首が斬られ、頭がカチ割られる
といった、銃撃戦では表現の
できない血生臭さを喜んで演出
している監督のニヤニヤが目に
浮かぶようです。(笑)

あと、グレンと仲良くなる少年
の深作健太監督(当時9歳)が
可愛い!♪
中村敦夫を脳天唐竹割りにしてくれる最後の大チャンバラは凄い。
こ

この感想・評価

4.2
【カナザワ映画祭2016二十八本目】
前売り券は買ってたものの(というか全プログラム買った)ほぼほぼ内容知らずに観たらめっちゃ面白かった。設定とか話とかはふざけてるんかもしれないけど観せてくれる。『ビリージーンの伝説』レビューでも書いたけどこういう映画こそ興味本位でがんがんお客さん入ってないとダメだろう。
籠

籠の感想・評価

4.1
劇場未公開とは言え同じ「ブラックサンデー」とは違って存在を気にせず当日券で観た私は自称ジョン・フランケンハイマーファン失格です…冒頭の年号(1945年が江戸時代風)と京都オールロケかと思いきや浅草や築地?の登場に唖然とした以外は「ブラック・レイン」よりもちゃんとしていると言い切れる世界を見せつけられてカナザワに来てよかったと満足させられました。京都ロケの中でもウルトラセブンのキングジョーの回でお馴染みの国立京都国際会館を舞台にしているのがたまらなく素晴らしい。三船敏郎vs中村敦夫という用心棒vs木枯し紋次郎という記憶にない組み合わせでのまともな久世竜殺陣を筆頭に島田正吾、宮口精二、稲葉義男、中原早苗、辻萬長等が活躍し子役に至っては深作健太だった。ジェリー・ゴールドスミスの音楽もクサいオリエンタルではなくカメラはなんと岡崎宏三!知らないで死ななくてよかった。スコット・グレンは大して強くもないがブシドーは学んで成長していくのでこの後の飛躍を見ると無駄ではなかったのかも(知らない)?クライド・草津はかなりの出番で初のいい人かと思いきや結局は裏切り死に様を見せる。ドナ・ケイ・ベンズというジョイナーやダイアナ・ロスみたいな人がミフネの娘役だったが意外と日本人よりも日本人を演じた。
中村敦夫の巨大な会社に入り込んじゃったミフネはキチガイにしかみえない。