Risa

変態島のRisaのレビュー・感想・評価

変態島(2008年製作の映画)
2.8
冒頭では中年に見えるが話が進むにつれて美しくなるアベール。

まともに生きてきたであろう夫婦が、生きているのか分からない津波に攫われた息子の捜索の為に見ず知らずのタイ人に身ぐるみ剥がされていく不安感で削られていきます。

強く優しい夫と、秘境に入り美しさを増す妻。(というかアベール。)

変態島という題名については、秘境の島に入っていき、アベール(ジャンヌ)が精神崩壊して別人のようになって行く様のことを指しているのかなと。変わってしまうことを意味した変態。

はて、子供を解放すると言っていました。
最後、アベール(ジャンヌ)の精神はジョシュア(子供)になったのではないかな。

だってアベール、おばさんの顔が母の顔になり、そして少女のような表情になっていくアベール。
子供達に受け入れられるのは子供だけ。


後半の追い込み、ホラーにもなりきれないし、何かもの足りない。。
せっかくの謎の島なのに、神秘が足りない。圧倒的な自然とか、圧倒的なアベールのエンジェルさとか、そういった恐怖を際立たせるような神秘的で美しい演出があったらなぁー。
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