けーな

太陽が知っているのけーなのレビュー・感想・評価

太陽が知っている(1968年製作の映画)
3.4
原題は、「La piscine」。フランス語で、プールという意味。映画を観ると、納得できるタイトルだ。邦題に「太陽」をつけたのは、恐らく、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」にあやかろうということなのだろうが、全く関係のない作品だ。
しかし、アラン・ドロンだけでなく、モーリス・ロネも出演しており、ネタバレになるから言えないが、劇中における2人の関係性が、「太陽がいっぱい」と同じ点があるので、面白かった。

しかし、ストーリーとしては、それほど惹かれない。元彼と思わせぶりな態度を取るマリアンヌが、悪いだけなんじゃないかと思ってしまう。警察も、甘いし。

今作のリメイク版の「胸騒ぎのシチリア」を観て、オリジナルのこちらを観なければと思って観たのだが、大まかなストーリーは、同じだが、細かい部分が色々と違った。リメイク版より、こちらの方が、メインの登場人物4人の微妙な心の動きを巧く表現している気がする。リメイク版の方が、余分なシーンが多く、あのような事件を起こすまでに至った気持ちを表現し切れていないと思った。こちらの方が、事件を起こすに至った、鬱積する気持ちが、上手く伝わってきた気がする。


ストーリーとは関係ないが、アラン・ドロンが、プールに飛び込むシーンが2回ほどあって、上にジャンプするような形で飛び込んでいて、一瞬のシーンなのに、運動神経の良さが滲み出ていた。その姿に惚れ惚れする。

主演女優のロミー・シュナイダーは、今作より前に、アラン・ドロンと婚約していた時期がある。

エルメスのバーキンで有名な、ジェーン・バーキンも、出ている。若くて、綺麗だった。
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