穂苅太郎

ブラック・サンデーの穂苅太郎のレビュー・感想・評価

ブラック・サンデー(1977年製作の映画)
3.8
大好物のトマス・ハリス原作ということで、この映画があるために小説の方は手をつけずにいた。ベトナム帰還兵の主人公のキャラクターは多分原作ではもっと危ないやつにしてるはずなので原作で掘ってみようと思う。「ランボー」が危ない方向に行くとこういうことが起こる。

メインはパレスチナ問題で、FBIや警察、そしてもちろんロバート・ショー演じるところのモサドが絡んでくる。

対パレスチナ側を正義としてヒロイックに描くと思いきや、バランスを取っていると言うかむしろアラブの論理に偏っている感すら持った。日本での公開はアラブ諸国の大使館の反対やテロ予告などにより中止を余儀なくされたらしいが、むしろプロパガンダ的には公開した方が良かったんじゃないか。知らんけど。

ロバート・ショウって「スティング」でもそうだったけど無表情がクールでいいな。ただ走ってるのがなんかボテボテしててこうしたアクションものにはちょっと不向きかも。怖いギャングのボスがやっぱり似合ってる。
穂苅太郎

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