ぐるぐるシュルツ

ハピネスのぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

ハピネス(1998年製作の映画)
3.9
幸せとは欲望を満たすことじゃない。
不幸せとは欲望が満たされないことじゃない。
終わりのない欲を素直に認めて、「幸せ」で歪めずに、真っ直ぐ対峙していけるか。

〜〜〜

全編を通して、基本的にセクシャルな内容。それも、捻れたものばかり。
極端な様子ばかりで可笑しいのですが、
それぞれが真剣に幸せを探していて、
その切羽詰まった一瞬の描写が大きなアクセントでした。
(特に登場人物ごとの、「エクスタシー直後」の描き分けが本当に緻密だと思った)

でも、追い求めれば追い求めれるほど、
一向に近づかない。
皮肉がって笑って過ごしてしまいがちですが、
これを観ていると、
どこか自分の胸もチクチクするから、
やっぱり僕らも同じ人間だそうです。

トッド・ソロンズ監督の別の作品も観てみよう。