かなり長文スミマセン(✘д✘๑;) ³₃
実在する通称メリーさんというホームレスの老婆のドキュメンタリー。
伊勢佐木町などの繁華街によく現れていたという。
冒頭から衝撃写真が登場。
この作品のための撮り下ろしなのかな…。
メリーさんを写した数枚の写真。
真っ白くお顔を塗り凄いメイクに服に……
驚きのあまり思わず「うわっ!」と言ってしまった私。
メリーさんは‥‥
*83才現役娼婦らしい
*山手の豪邸に住んでいる
*福島か茨城の施設に入った
*広島の実家へ戻った
*自叙伝を書いてる
*皇族の末裔
*カレシがいる
*「ライフ」の表紙に なったことがある
*彼女を置物と間違えてさわってしまった
*エイズである
*あの人はやばい人
*真っ白で背が高い
*死んじゃってもういない?
*昔は米兵相手の娼婦だったらしい
etc……
こんな調子で今では忽然と横浜から姿を消してしまった彼女についてはいつも謎めいた噂が。
彼女が行きつけだったお店では他のお客さんから彼女が使ったことのあるコーヒーカップで飲むのは嫌だとの苦情があったので店主が彼女専用のコーヒーカップを用意した。
色々考えさせられるものがある作品。
この作品のテーマ曲である「伊勢佐木町ブルース」は私の中ではもう彼女自身のテーマ曲となってしまった。
しかしそんな彼女に対し良い意味での興味を抱き、遠くから見守っていた方々が数こそ少ないけれど何人かいらした。
接触はなくてもいつもあたたかい目で彼女を見ていた人たち。
その中の一人、永登元次郎さんというシャンソン歌手の方がおり……
※ココからちょっとネタバレぽくなります。
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永登さんは伊勢佐木町から忽然と姿を消してからの彼女のところ……施設を訪れ、彼女やお年寄りの方々の前で歌を披露された。
(メリーさんはこのジャケのようなド派手なメイクやコスチュームではなく素のお顔のメリーさんに。)
私は歌を聴いていた彼女の姿にとても感動してしまった。。。
彼女は 永登さんの歌にじっくり耳を傾け、1フレーズ1フレーズに 頷くように首を僅かに縦に振りながら聴き入っていた。
メリーさんて、なんて素敵な女性なんだろう……って感じた瞬間だった。