よしまる

バニー・ザ・キラーのよしまるのレビュー・感想・評価

バニー・ザ・キラー(2015年製作の映画)
3.3
 「#よしまるの北欧シネマ」というタグをレビューにつけているのだけれど、なんぼフィンランド製ゆーてもさすがにこれはタグ付けを躊躇ってしまう‼️

 けれど、これもまた北欧がアメリカやヨーロッパとはちょっと違う(いや、だいぶ違うw)ことの確かな証。同じバカでもステージが違う。

 どのくらい頭おかしいかと言うと、バニーザキラーという殺人鬼は、普通のオッサンがショッカーのようにウサギ怪人に改造され、「プッシー‼️(訳:おま◯こー!!)」と叫びながら50センチくらいある大きくて長いお◯ん◯んをグルングルン振り回しながら誰かれ構わず襲いかかってくるという映画。書いているだけで頭が痛い。言っとくけどモザイクとか無いからね。

 こんなの面白がるやついるのかと思って鑑賞後フィルマを開くと、りょーこさんはベリー高評価。近くにいたよ笑 さすがステージが違う(リスペクト❣️)。

 最初思わず吹き出して、あまりにプッシープッシーと叫び続くので飽きてしまうかなと思ったんだけれど、一人一人の殺され方のアイデアがまあまあ本気。アホな高校生が思いついたようなネタをことごとく映像化してるのがすごい。



 どんなネタなのか。一応、行を空けておくけれど、文字で読んだ後に確認しても楽しめるから気にしない人は読んでもいいよ笑






 





 大きな満月が浮かぶ雪原に、逃げる男とお◯んち◯を振り回しながら追いかけるウサギ男のシルエットが浮かぶ幻想的なシーン。←何書いてんだろうと自分でも笑えるw
 全裸で飛び出した男をパトカーがはねて、フロントウインドウに血まみれのおち◯ち◯がワイパーのように動くのを見つめながら墜落して爆死する警官。追い詰められて隠れてる最中なのに同性愛の相手を殴りつけてキスする娘。缶ビールを飛ばす手製のボウガンを仲間の首に命中させてシュワシュワに血抜きしちゃうとか、まあ書き出したらキリがなく、なんて見どころが多いんだと思っちゃいそうだけど間違いなく100%くだらない。

 この主役とも言うべきウサギ男、最後は大きなカブの童話のように腰を持って連なった数人に◯ちんち◯を引き抜かれ、そのイチモツを本作の1番の綺麗どころのパツキン美女に顔面にブっ刺されて絶命する。もうその死に様には爆笑しかない。
 こんな画を考えついたとして、映像にする??そこがすごい。

 さらにすごいのはそこからまだ20分くらい映画が続く。これがまたすこぶるどうでもいい展開で、ラストは豪華なオーケストレーションと雪原に登る朝日を背に生き残った者たちがスーパーヒーローのように颯爽と。だがその頃、新たに生み出されたウサギ女の秘部がぱっくりと口を開いて「チ◯ポ、、◯ンポ、、」と呻いていた…。

 なんだこりゃー!としばし呆然とエンドロールを眺めていると、、(まだあるのか)

 なんと!ちゃんとポストクレジットシーンが!帰らなくて良かった〜(家だけどw)

 そこまでの展開とは全く脈絡のない唐突かつ壮大な終幕。なんかすごい映画を観た〜という充実感を無理矢理に植えつけられて、思わずもう一回観たくなる。

 まさに北欧シネマの奥深さを思い知る一作だった(まったく違う)。