救済P

ドラえもん のび太の大魔境の救済Pのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラ映画3作目。見覚えのある作画になってきた。

映画キャラであるペコとジャイアンを主軸に物語が展開していく。1作目、2作目と通して映画ドラは「冒険」をテーマにしているが、2作目である『宇宙開拓史』で架空上の生物にいくつかスポットを当ててワクワク感を演出していた部分を、今作ではアフリカに実在する動物を多数登場させ、かつ、今回の冒険の目的となった巨神像という存在が少年心をくすぐる役割を果たしている。

ドラ映画の宿命である「ドラえもんサイドと敵サイドのパワーバランスが崩壊している」問題を、冒険のムードを大切にするため「主要なひみつ道具を置いてきた」ことで解決している。
ひみつ道具を使わない決断をしたジャイアンが、それゆえに苦難に立たされることで責任を感じ、男気をみせる。「映画ジャイアン」はここから始まった。
にも関わらず未来からドラえもんたちがひみつ道具を引っ提げて決戦にやってくるのはなんなんだよ。ジャイアンの決死の覚悟はなんだったんだよ。マジで全てが台無しな解決策に萎えてしまった。細かいところで好きなシーンは多々あるが、全部台無しだよ。

ペコが正体を明かすシーンが悪役すぎて「えっ!?」ってなる。眼に光が宿っていない犬が急に脚を組んで拍手して喋り出すのに悪役じゃないのスゴすぎる。
救済P

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