このレビューはネタバレを含みます
2022.08.28 配信で視聴
虚々実々の蟻地獄。
上を目指しても落ちるだけ。
ならば……と、すり鉢の側面を歩いて生き延びる。
新聞社と放送局がフロアごと渾然一体となってる職場。
筆跡鑑定はしても指紋はとらず重要参考人の尾行もしない、人数だけはたくさんいる警察の捜査班。
別居中の夫の家に行くはずが殺人狂の根城に行っちゃう妊婦さん。
私が見落としてるのかもしれないが、なんかいろいろ粗い。
それでも勢いで「終わりよければ全てよし」にしちゃった作品。
イヤな社会、イヤな人々がいっぱい出てくるけど、
一番怖かったのは
“目かくしがとれたとき、凶器を持ってたのが主人公だったから、主人公を犯人だと確信した”被害者の証言。
これをラストに持っていったのは巧かった。