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DEATH WISH/キング・オブ・リベンジのblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.3
『狼よさらば』シリーズ5作目🐺🐺🐺🐺🐺にして最終作。

"一人自警団"ポール・カージーはアパレルブランドのファッションショーに出席する。場違いなこと甚だしい笑 何で?と思ったらデザイナーの女性と付き合ってる(無論、美熟女)。今回もリア充か笑

今度の敵は彼女の元夫オシェイ、こいつはやり手のマフィアで暗黒街に君臨してる。
オシェイを挙げるため警察は彼女に裁判でオシェイの悪行の証言を求める。それを承諾した彼女にオシェイの魔の手が。

カージーとレストランでデート中、トイレに立った彼女は女装したマフィアに激しい暴行を受ける。
これがなかなかエグい、口止めを強要する脅し文句を浴びせかけながら、彼女の顔面をトイレの鏡に何度も打ちつける。
彼女の顔は割れた鏡で切り傷だからけに。病院で顔は元に戻らないと告げられる。

「俺の彼女の美しい顔をキズモノしやがってえええぇぇぇー」と怒り心頭のカージー。
ここで一人自警団発動だーー!?と思いきや、彼女と彼女の一人娘の保護を警察に要請する。
長年の経験、特にマフィアを前作でも相手にしてるから憂いを取り払ってから復讐するのか?

しかし、警察にオシェイの内通者がいて、彼女はカージーの目の前で射殺されてしまう。さらにオシェイは母親を亡くした娘の親権を主張し弁護士を立て娘をカージーから奪い取る。
ここでよーやくカージーの殺る気スイッチオン💨
オシェイ一味を皆殺しに動き出す。

前作みたいなレイト80'sな大雑把豪快マッチョアクション&ゴツイ銃火器大爆発は影をひそめ、今作のアクション・バイオレンスはかなり渋め。マシンガンとかの大型の銃火器を使わずピストルでシンプルに射殺する。
画質もハードボイルド・ノワールのようなシックで端整な質感。70年代の映画に寄せてる気がした。ブロンソンの資質にマッチしていて、前作、前々作みたいなバカに見えず、ちょっとかっこよささえ漂う笑

前作のマフィア相手の時は頭使う風味で実は殆ど使ってなかったけど、今回は頭使ってる。幹部の一人をダイナーの料理に一服もって毒殺。別の幹部をリモコン操作できるサッカーボール⚽️に爆弾を仕掛けて爆殺(/^^)/⌒●~*
『必殺仕事人』のような一手間かけた凝った殺しが決まってる。卑怯と言えば卑怯なんだけど、なんかダンディなオーラを出してるからかっこよく見えるんだよ笑

バカ度と派手さはかなり減退したけど、その代わりとばかりにゴア度が高い。洋服の裁断機みたいなのに頭から突っ込んでミンチになったり、硫酸?入り浴槽みたいなのに落ちてドロッドロのズルムケになる。これらを以外ときっちり映すから、これはアピールしたいポイントなんだと思った。
監督は前作のJ・リー・トンプソンからアラン・A・ゴールドスタインにチェンジしてる。この監督のことは全然知らないけど、ホラー好きなのかな?

とりあえず、最終作にきて、少し1作目の憂いと悲しみを体現したポール・カージーが微量とは言え戻ってきたからよかったのかな笑
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