どーもキューブ

昭和残侠伝 死んで貰いますのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

マキノ監督の男の新風ニュー殴り込み!この男気っ!高倉健!


1970年脚本大和久守正、監督マキノ雅弘。主演高倉健。

健サンは、冒頭ある事件を犯し収監。 

シャバに出るとカタギになる為、池部良が勤める料亭に舞い戻る。

そこにはかつてすれ違った藤純子芸者が成長して座敷を舞っております。

本作の藤さんはとっても品があり、また、しとやかな可愛さ放ちます。

健さんは、料亭の権利書の悶着とかつての親分との抗争が絡み翻弄。

健さんのムショ仲間の長門裕之、マキノご子息津川雅彦、東映大部屋時代の端役、小林稔侍がチョイ出の笑顔披露。


ラスト重いベース音とギター、健サン自ら歌う主題歌「唐獅子ぼぉーたぁーんー」が鳴り響き池部、高倉は刃物忍ばせ歩いて行きます。

終盤五分の殺陣、血しぶき(チョイスプラッター)決め台詞の素晴らしさ。

日本の素晴らしい暗黒映画、フィルムドスノワール!

任侠言葉と男の名に恥じぬ仁義、手をかざして名を名乗り、復讐の前に名を名乗り、博打・利害・親分抗争に高倉健が男を飾る。

上映当時は学生運動真っ盛り、本作ポスターが学生運動の闘志的指標になり、

若き学生の心に火を付けた作品。

ラストは拍手と合いの手の叫び飛び交う劇場だったとか。

マキノ監督の任侠物でも傑出評価!

「この魅力に!死んでもらいます」

追記
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